2020.07.24 Friday

古手屋喜十為事覚え (宇江佐真理著) 「おきゃあがれ」

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    朝から雨が降ったり止んだりで予定していた栗園の草取りは断念。図書館本で暇つぶしです。宇江佐真理の作品も大半は読み終わり、今回借りて来たのは「古手屋喜十為事覚え」のシリーズ2巻、主人公は見栄えが悪く浮いた話の一つもない、うろんな男と見られている古着屋の主人の喜十。首吊り自殺しそこなった女を女房にして、店の前に捨てられていた赤ん坊を拾って養子にして、地道に古着を売って生きていきます。

    宇江佐真理の江戸下町話には「髪結い伊佐次」や「泣きの銀次」など人情に熱くきっぷのいい江戸っ子が出てきて「おきゃあがれ」が決め言葉。「いい加減にしろ」というような意味の江戸言葉で、この一言が出てくるのが宇江佐の本の楽しみです。

    ところが古手屋喜十にはなかなかこの言葉が出てきてません。1巻が終わり、2巻の最後の最後になって喜十から「おきゃあがれ」が飛び出しました。やはり喜十も江戸っ子でした

     

    2020.04.02 Thursday

    憑神 (浅田次郎著)

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      JUGEMテーマ:読書

      コロナ問題で日常生活の中での楽しみが一つ一つ奪われている日々です。そして今日、図書館で借りて読む本が無くなりました。

      3月10日に三冊借りて、一冊読み終えたのでもう何冊か借りに行ったところ、図書館は休館。確か3月20日くらいまで臨時休館との案内が張られていました。そこで残りの二冊のうちの一冊を臨時休館最終日までの日数で読むページを割り振り、もう一冊は万が一臨時休館が延長された場合に備えて、読まずにとっておきました。ところがその万が一で、3月末日まで休館が延長され、今度は最後の一冊を休館末日までの日数でページを決め少しずつ読んできましたが、昨日読み終えてしまいました。

      その最後の本がこの浅田次郎の「憑神」。そもそも3月10日に借りに行った本は、最近読み漁っている宇江佐真理の江戸捕り物話。ところが目当ての本が貸出中で、宇江佐真理は一冊だけ借りて、もう一冊は朝井まかでの「銀の猫」。これも江戸話でこの2冊を借りて帰ろうとしたところ、同じ「あ」の作家の棚に並ぶ浅田次郎の本に目に留まり、その中で「憑神」に手が伸びていました。

      これが万が一の三冊目の本となりました。コロナ疫病神に取り憑かれる前に、この本がワクチン替わりに取り憑いてくれたと考えることにします

       

      2020.01.29 Wednesday

      禅と哲学のあいだ(山形睡峰著) 無我夢中

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        JUGEMテーマ:読書

        外は雨、明日の朝まで降り続ける予報なので、こんな日は読書三昧で暇つぶしです。図書館で借りてあった髪結い伊三次シリーズの14巻目の「竈河岸」を読んでしまい、残っている本は睡眠促進用の「禅と哲学のあいだ」だけ。きちんと目を開けて読み返してみました。そうしたところ、これまでちょっと引っ掛かっていたことが一つ解けました。

        書の中に「我と他」という項があり、そこには「無我夢中になって何かしていると、我は自他をほとんど失っている。」「夢中になれるものは楽しく、夢中になれないことは苦しい」とあります。「我と他」と「自と他」の二つの対比が出てきます。

        無我夢中に暇つぶしなどをしている自分の状態を眺めると、「我」が無くなっているわけでなく周囲「他」が消え失せているように感じます。電話の音は聴こえず、お風呂が湧いた案内音も聞こえません。私の暇つぶしは「無我夢中」で無く「無他夢中」となります。

        しかし、この本を読んでみると、無我夢中の「我」は「自」では無く「自と他を識別すること」を意味していることのようです。私の暇つぶしは「自」があって「他」が無いように感じますが、これも言い変えれば自と他の区別がないことなので「自他一如」の「無我」。私の暇つぶしも「無我夢中」で良さそうです。

        兎に角、暇つぶしの最中は無我夢中、「ああでも無い項でも無い」は頭から消え失せています

         

        2020.01.09 Thursday

        髪結い伊三次捕物余話シリーズ (宇江佐真理著)

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          朝からテレビで季節外れの暴風雨を報じています。この天気では母屋の片付けは出来そうに無いなので、久しぶりに読書三昧と洒落込むことにします。年末年始用に借りてあった本は4冊。宇江佐真理の髪結い伊三次捕物余話のシリーズ第5、6、7、8巻で、これを返して新しい本を借りてきます。髪結い伊三次は髪結いをしながら岡っ引きのような仕事をしていて、気っ風のいい深川芸者のお文さんを女房にして、貧しいながら自らの心情に従って生きていきます。江戸っ子言葉のこのシリーズが気に入りました。今度は第9巻を借りることになるのですが、それが簡単ではありません。どういう訳かこのシリーズ、それが何巻目なのかどこにも書かれていません。そのため何巻目かを知るには図書館の検索システムでそれぞれの出版年順の順番を見るか、ネットで著作一覧を調べておく必要があります。

          調べた結果、第9巻は「こころに吹く風」。ひとっ走りしてちょっくらその本、借りてきます

           

                                                   (それぞれが何巻目なのか記載の無い髪結い伊三次捕物余話)

          2019.11.02 Saturday

          男と女のワイン術 伊藤博之・柴田さなえ著)

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            トトが爪とぎ板に使っているミニ本箱を覗くと面白そうな本が見つかりました。どうも息子の買った本のようです。ざっと目を通すと、この本の骨子は「家庭で日常購入する1000円から3000円のワインが上手い不味いが一番ばらつきがあり、うまく銘柄選びをするともっと高額のワインの世界が味わえる。」というもの。興味が湧きます。著者の主張は「まずワインの味を決めている味の要素の中間の味をしっかり覚えること。そして中間の味を覚えるには、赤はボルドーのメルロー種、白はブルゴーニュのシャルドネ種のマコンがおススメ。」というものです。そして覚えた中間の味から辛さ/果樹味、渋味、酸味それぞれ方向のワインを選んでもらって、自分の上手いと感じるワインを探し出そうという作戦です。

            この作戦私も一つ経験があります。米国に駐在していた時移動はもっぱらUnited Airを使っていて、搭乗時に必ずシャルドネを頼んでいたことから、Unitedのシャルドネの味だけは味覚音痴の私の舌と鼻も覚えてしまいました。そこで会食の席などでワインのオーダーを聞かれた時に「Unitedのシャルドネよりxxxxなものを」と表現して何とかその時に飲みたい白をソムリエに伝える努力をしていました。懐かしくも、少し寂しい思い出です

             

            2019.08.24 Saturday

            草取りにワザあり! (西尾剛著)

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              実家に戻りまた雑草との戦いに戻る訳ですが、何か戦いを優位に進める知恵はないかと図書館に出掛けたところ、「草取りにワザあり!」なる本を見つけました。

              この本、基本的には雑草図鑑で、「雑草も名前を覚えれば親しみが湧く」ということが基本のメッセージと思いますが、一つ私のこれからの草取り人生に大きく影響するだろう一言を見つけました。それは「草取りは丁寧さよりも効率」ということです。

              私は、雑草は取り残しが有るとそこからすぐ雑草が広がるとのイメージがあり、基本的には「丁寧に草を抜き取ることが効率的な草取り」と考えていましたが、雑草はそんな生易しい相手では無く、切れた根や撒き散らされた種などの目では見えないところで生き残り再び拡がり、根絶は不可能な相手であるが述べられています。ということは、細かい取り残しの除去などの丁寧な草取りは非効率であって、余計な労力ということになります。

              そこそこの作業で良しとする気の持ち用が肝要のようです。午後から早速実践してみます

               

              2019.05.15 Wednesday

              三国志 (宮城谷昌光著) 月報あり

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                雨の日は読書に限ります。とはいうものの毎日暇つぶしに本を読んでいるので、「雨の日は一日中読書するに限ります。」といった方が正しい表現と思います。

                今日の読み物の三国志第4巻。この本は実家の町の図書館で借りてきたもので、表紙に「月報あり」のラベルが貼られています。このラベルは4巻だけでなく1巻からずっと貼られています。が、これまで見たことが無いのか気づかなかったのか、いずれにしても何を指しているの分かりませんでした。そこでこの本を借りる時に、図書館のスタッフの方に「月報」についてお聞きすると、「月報とは本に挟まれた小冊子」ということで、このラベルが貼ってある本には付録のような小冊子がついているとのことでした。確かに少し小ぶりな数ページものの、これまでの粗筋の小冊子が裏表紙にくっついています。

                「月報」にこんな意味があることを初めて知りました。少し成長したような気がします

                 

                2019.03.28 Thursday

                劉邦 (宮城谷昌光著)

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                  クロのお世話は一週間は御役御免になりそうなので町田の自宅でのんびり読む本を実家の町の図書館で借りました。選んだ本は宮城谷昌光先生の「劉邦」上中下三巻、これで3回目の読書だと思います。この本は、他の宮城谷先生の本と同じく人物が半端なく出て来ます。それも難しい漢字で、時々ルビがあるのですがすぐ忘れてしまうので、最後の方は読めない名前だらけの登場人物の読書になってしまいます。

                  今回は読めない名前が出て来るたびにルビのあるところを戻って探す熟読モードで読むことにて、見事3冊だけで6日間の暇つぶしに成功し、本日図書館に返却です。

                  「漢の劉邦」「後漢の劉秀」「蜀の劉備玄徳」、お三方どれも「義の世界に生きながらどこかお茶目な劉おじさん」といった感がより強くなった「宮城谷読書」でした

                   

                  2019.02.09 Saturday

                  超越と実存 (南直哉著)

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                    今年になって初めて本を購入しました。南直哉老師の「超越と実存」。この本、実家の図書館で借りて2回ほど読んだのですが、さっぱり分かりません。これ以上図書館の本を独占するのも気が引けるので、貧しい年金生活者であるのにも関わらず、購入することにしました。

                    何故この本に興味を持ったかというと、図書館で流し読みした時、この本の流れが、私が何とか少しでも感じ取りたいと思っている鈴木大拙氏の「日本霊性」のそれによく似ていると思ったことでした。結論部分で、お二人とも道元と親鸞に日本の真の仏教(お釈迦様の非二元論的宗教)を見ているところがあります。阿弥陀様が超越者を超えてしまったとすると、超越者を放棄した実家の仏壇様段で並ぶ大日如来、薬師様、観音様、天照大神、稲荷様のご一統様も日本的霊性のように感じるのですが、どうなんでしょうか。

                     

                    2018.09.07 Friday

                    ハリネズミの願い (トーン・テレヘン著)

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                      この二週間「クロ」に起こされた夜は、木友から紹介された「ハリネズミの願い」という本を読む日が続いています。

                      大抵の本は初めの数ページを読むと、作者の意図するその本の読み方ルールのようなものを理解し、その後は気を楽にして読み進めていけるものですが、この本はそうはいきません。主人公のハリネズミは、周りの動物と友達になり楽しく暮らしていくことを願い、招待状を出すことを考えるのですが、招待した動物とは全て意に合わない結末を思い浮かべ、「孤独の方がいいんだ」という妄想におちいり、招待状を机にしまってしまいます。短い導入部の後は、このいろいろな動物が訪問してきては嫌な思いをする妄想の話しが延々と続きます。そんなこの本とどう向き合っていいのか分からず仕舞いのまま最後の数ページにたどり着き、そこには、招待もしていないリスが妄想で無く現実に現れ、二人で楽しい時間を過ごし、自分に自信を持ったところで物語が終わります。

                      この普通でない本、最後まで読んだ限りは「作者は本の中で何かメッセージを発信しているはず」と思わずにはいられません。私としては、「自分に自信が無く自己嫌悪の中で生きる人(悪人)も、最後は自分を理解してくれる素晴らしい友人(阿弥陀様)が来てくれる、それが人生だ」と言わんとしている、とこじ付けました。もっと素直にハリネズミと動物の会話を楽しめればいいのですが。

                       

                      2018.01.27 Saturday

                      食べ物を変えれば脳が変わる (生田 哲著)

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                        JUGEMテーマ:読書

                        少し回復してきたので、今日は本で過ごすことにして、手に取ったのがこの本。弱っているとこの手の本に関心がいくのでしょう。

                        読み始めてみると早速気になることを見つけました。それはオメガ-3(ω-3)と呼ばれる不飽和脂肪酸で、必須脂肪酸の一つです。一般的に摂取不足になりやすく、それが記憶力低下の原因となり、このω-3を必要量摂取することで認知症予防になると書かれていました。私が関心を持ったことは、そのω-3の代表的な物質がα-リノレン酸ということです。

                        α-リノレン酸は、私のお気に入りの生産作物の荏胡麻油に豊富に含まれている成分では有りませんか。自家搾油した荏胡麻油を今は木工品の仕上げやメンテに使っている訳ですが、日頃忘れ物に悩んでいる私がこれを食さないことは余りにも勿体ないような気がしてきました。今年も大量の荏胡麻を栽培しようと思います

                         

                        2018.01.06 Saturday

                        ビブリア古書堂の事件手帖 三上延著

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                          JUGEMテーマ:読書

                          年末から咳が止まりません。外遊びは難しそうです。食台横のミニ本箱をみると、この家の住人の誰かが借りて来た「ビブリア古書堂の事件手帖(6)」があります。今日はこれで暇つぶしと決め、手に取って読み始めたんですが、前巻からのつながりが見えません。もしかすると5巻を読んでいないのではとの思いが頭をよぎり、今度は5巻の最後の部分を斜め読みすると、前に読んでいたことは分かりました。が、内容はすっかり忘れています。どうせ暇なので5巻を初めから読むことにしました。しかし今度は4巻との繋がりを覚えてません。これで4巻を読み始める流れに乗ると多分1巻から読み直すことになります。が、「そこまで暇では無い」という思い(見栄でしょうか)が現れ、結局5巻から読むことにしました。

                          5巻から6巻の繋がりは太宰治の「晩年」の初版本の謎、希少本に対する人の欲のストーリーでした。これでようやく朝手に取った6巻に入れます。

                          ところで今本屋では7巻が平積みになっていています。今度は6巻を覚えているうちに読み始めようと思います

                           

                                                               (ビブリア古書堂の事件手帖(5) 三上延著)

                          2018.01.02 Tuesday

                          日本的霊性 鈴木大拙著

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                            JUGEMテーマ:読書

                            2018年の目標を10個設定しようと検討中ですが、その一つに取り上げることにしているのがこの本「日本的霊性」。なんとも重い内容の本です。2017年、暇つぶしにとは恐れ多いことながら、この本、10回は読みました。鈴木大拙先生の著書の中では入門書に相応しいとのことなので、何度も読み返えしたのですが、結局のところ内容を実感できるところが全くありません。日本的霊性とは、日本人が持つ宗教的信仰及び思想および情趣のことで、日本人の宗教感の根底に流れているもので、大拙先生によれば、それは浄土系思想と禅であって、鎌倉時代になって初めて日本人に備わったということです。

                            今年は、「日本的霊性というものの端っこのそのまた一部でも実感してみよう」との大それた目標を一つ立てようと思います

                             

                            2017.08.20 Sunday

                            父の戒名をつけてみました (朝山実著)

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                              JUGEMテーマ:読書

                              雨で畑に出られません。こんな日のためにストックしてある本の中からこの奇妙な題名の本を読むことにしました。この本は、お父さんの戒名を自分で考えて、檀那寺の住職にその意を伝えたことから始まる様々な問題を本にまとめたもので、実話だそうです。自分の戒名を自分で付けようと考えている人には必読本です。

                              私は人生のプロジェクトととして「私の生き方がこの漢字2文字に表されている」と周囲の人が感じてくれる漢字2文字を持ちたいと、日々努力しているつもりなんですが、今のところそのような漢字はありません。このままでは自分で戒名をつけるところまで行きそうもありません

                               

                              2017.08.10 Thursday

                              僕らの仕事は応援団 (我武者羅應援團)

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                                JUGEMテーマ:読書

                                少々疲れ気味で、今日は家で本でも読んでゴロゴロすることにしました。本箱から取り出してきたのがこの本。「本気で人を應援したい」との思いで結成した我武者羅應援團のドキュメンタリーです。我武者羅應援團の「応援」とは、応援団一人一人が「『決して諦めず、ガムシャラに生きること』を、応援する人に対して約束する」こととしています。収められている8つの応援実話では、依頼を受けた応援の中で、我武者羅應援團は知恵と体力を絞り出してガムシャラに応援し、応援を受けた人はそれを目のあたりにして「自分が頑張れること」を信じている人(我武者羅應援團)がいることを感じとり、頑張る自分を蘇らせます。私も、この本を読んで、私の約束(今年2017年の10大プロジェクト)を「私はやり切れる」との思いが少ししてきました。一方で、私が楽しく生きるために考えついた生き方ルールの一つの、「一度決めたことに固執しない」との整合がどうなるのか、今日は引き続きゴロゴロして考えることにしました

                                 

                                 

                                 

                                 

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